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名もなき黒猫の散歩道

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あの日聴いた音をもう一度

こんにちは、黒猫です。実はこの8月から、こちらのマンドリンオケの市民団体に所属して、大学卒業以来久しぶりに合奏に参加していました。


20人程度の小さい団体で、本番まで10回くらいしか練習がありませんでしたが、回を重ねる度に少しずつ良くなっていく感じや、みんなで音楽を創り上げていく過程に、とても懐かしさを感じる日々でした。もちろんすべて英語での指示で、音をドレミ...表記ではなくCDE...表記で話すことや、イタリア人指揮者の訛った数字を聞き取るのに初めはとても苦労しましたが(何小節目のことを言っているのかわからなかった)、慣れてくると冗談も聞き取れるようになってきて、とても楽しいひとときでした。

そして先日、ちょうど演奏会を終えてきました。
日本では演奏会というと、ホールを貸し切って行うのが普通だと思いますが、こちらではホールの代わりに教会を借りて行うことが多く、日本では味わえない経験をしました。演奏会自体も、大学の頃のように本番一発勝負ではなく、3つの都市で行う形式だったので、最後の方は緊張するというよりも、演奏会そのものを楽しむことができました。

IMG_7979.jpg 1日目。真ん中の輪にマンドリン演奏者が入って、演奏します(私はギターなので輪の外でした 笑)

IMG_7987.jpg2日目。色々な絵が飾ってある、集会所のようなところでした。 

IMG_7991.jpg 3日目。ここが一番立派な教会でした。装飾がとても綺麗で、聖壇に上がって演奏するという貴重な機会も得られて、すばらしかったです。


演奏曲目は有名曲が多めで、ベートーベン・バッハ・ヴィヴァルディと古典的なものに、現代的なサティを取り入れるという面白い編成でした。個人的には、大学時代についぞ叶わなかったバッハの合奏曲をここで演奏することができ、それだけでもこの団体に入った甲斐がありました。演奏そのものは、大学の頃と比べると、粗削り感が否めはしませんでしたが(大学の頃は毎週3回、ほぼ一年間ずっと合奏練習がありましたしね)、逆にどこか人間味のある演奏で、弾いている分にはとても楽しかったです。聴いていた方も楽しまれたことを祈っております 笑


今回この団体に入ろうと思ったのは、とある日本人の方が渡米してきてすぐに吹奏楽団にパーカッションで賛助する姿に勇気をもらったことと、この団体に以前から入られていた日本人の方が私を気前よく誘ってくれたことがあったからです。団体に入ってからは、同じギターパートの方には、上手く喋れはしなかったけれども仲良くして頂き、本番前には良い音の鳴るギターまで貸して頂けて、本当に至れり尽くせりでした。この団体にいた日本人の方には毎回練習会場まで送って頂き、さらには一緒にブルーグラスバーまで連れて行って頂いて、感謝の言葉しかありません。演奏会への参加は、今回が最初で最後でしたが、こちらで知り合った本当に多くの方に観に来て頂いて、今回のことだけをすべて思い返しても、本当に人の縁に恵まれた留学生活だったと感じました。これからも、人の縁を大事に、いただいたものは私の中で昇華して誰かを幸せにできるように、日々生きていこうと感じました。

以上、長くなりましたが私のための備忘録でした。読んで頂きありがとうございました!


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今風アート

こんにちは。黒猫です。先日、どうしても帰国までに行っておきたい場所があったので、時間を見つけて行ってきました!それは、SFMOMA(San Francisco Museum Of Modern Art)です。その名の通り、サンフランシスコ市内にある、現代美術を取り扱った美術館です。今回は私の興味のある特別展をやっていたこともあって、訪れることにしました。


建物に入った時の第一印象。とにかく白い!広い!、です。笑 しかし、このシンプルで大きな空間を確保している館内構造は、各芸術作品を十分に引き立てていて、そこから発せられる力にただ圧倒されるばかりでした。
IMG_7946.jpg IMG_7947.jpg
海外の美術館は写真OKなのが良いですね。写真では、作品の力までは表現できていませんが(私の力不足 笑)。

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クモ。一番大きいのは私の身長より大きくて、かなり迫力がありました。

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立方体の辺の一部を取り出して、すべて並べてあります。理系の心をくすぐる作品でした。

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そしてレプリカとは言え、一番の目玉は何と言ってもこれでしょう。
デュシャン「泉」
ただの便器にサインしただけ。ですが、通常使われるコンテキストから分離独立させ、見ている人の中で解釈を与えることで、一種の芸術と化するものです。現代芸術の象徴とも言える作品だと思います。


そして、待望の今回の特別展とは!

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ルネ・マグリット!
私の好きな画家の一人で、メッセージ性の強い作品がたくさんあります。

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絵の向こうにホンモノの夕日。ハイパーリアリズム(絵か写真か見分けがつかないくらいに忠実で繊細な風景画)を絵の上で表現する、という面白い手法を使っています。
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リンゴで顔を隠された紳士。これは有名な絵ですね。マグリットはリンゴを顔面中央に配置することで、顔面を美しく仕上げる以上の集中を、顔面にあつめようとしたようです。
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紳士の降る絵。これも有名なものです。ただ、こんなに小さいものだとは知りませんでした(大きいバージョンもあるのかな?)
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通称「光の帝国」シリーズ。空は昼なのに家周りの空間は夜。マグリットはこの構図を何度も描いているのですが、今までこのシリーズを全て集めて展示したことはほとんど無かったようで、とても貴重な体験をしました。
 IMG_7960.jpg マグリットの初期の絵。ゴッホの影響を受けていると解説に書いてありました。この絵を見てから上の絵を見ると、ずいぶんと画風が変わったものです。

昔から、マグリットの絵は少し暗い印象が常にあって、不思議だったのですが、どうやらマグリットは第二次世界大戦中、ドイツの領地となっていたベルギーに住んでいたようで、そこでの負の経験が作風に大きく影響しているようです。そう言われてみると、自由がそこにあるのに自由を奪われているような印象を受ける作品もちらほら見受けられます(光の帝国など)。


本当に良い時間を過ごせました。心残りのひとつを消し去れました 笑
それでは、最後まで読んで下さりありがとうございました!

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