名もなき黒猫の散歩道

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新しい出発

お久しぶりです、黒猫です。
お盆ですね、明日の京都は五山の送り火です。
今年のお盆は旧友にたくさん再会できて、個人的には久しぶりに充実したものでした。色々な時の色々な旧友で、その時折の思い出もひっついて思い出されて、懐かしく感じました。

どうして昨年まであまり他人と出会っていなかったかと申しますと、単純に表現して、
「実験が忙しかったから」
の一言に尽きます。
今から思い返しても、そんなに頑張らなくても良かったのではないか?と思うくらいに自分を追い詰めていた気がします。実験していない時間にも次の実験のことを考えて過ごして、休みもあまりとらず、手を動かしていたような気がします。個人的にはあまり褒められることではないし、勧めたいような生活でもありませんでした。学生のうちしかできないことは、研究だけではないためです。

まぁそんな生活をここ2年過ごしていたこともあって、先日ようやくその研究成果を「論文」という形にまとめることができました。
論文」 というのは、研究者なら誰もが最終的な着地点として想定する、研究成果発表の場所です。論文は文章形式(国際論文は英語)で作成し、出版社に提出し、その後多くの論文では専門家による評論が行われ、さらなる追加実験や文章の訂正を指示され、それに応えることで専門家からの了承を得てようやく、出版社から出版を許可されます。そうしてその出版社から出されている「雑誌」の1つの記事として論文は公開されます。

雑誌」 というとコンビニに並んでいるananや週刊文春、週刊少年ジャンプを連想するからが多いと思いますが、極論を言えば研究者の雑誌はそれとほとんど同じものです。ナショナルジオグラフィックが、個人的には研究者の雑誌と雰囲気が一番近いように感じます。研究者の雑誌で一番有名なところでいえば 「Nature」「Science」でしょうか。「Nature」は以前小保方さんの問題で名前が挙がりましたね。
研究者の雑誌にも色々な種類が あります。その中での優劣ももちろんあります。「Nature」や「Science」はその中でもほぼ最上位に位置するような雑誌です。雑誌の優劣はどうやって決まるのでしょうか?雑誌の売り上げだったらおもしろいのですが、研究業界では売り上げでは優劣を付けません。その代わりに一応の評価項目として「インパクトファクター」という点数を用います(「インパクトファクター」については追記を参照してください)。だいたいインパクトファクターが10を超えるとすごい論文だと評価されます。

ずいぶんと前置きが長くなりましたが、先日そのインパクトファクターが10を超える論文を発表する許可を得ることができました。若干青春をつぶしたと感じていたので、ここまでのレベルに持って行くことができて正直なところ本当に嬉しかったです。

私は現在博士後期3年生という、もう学生も終わりに近づいた年齢になってしまいました。正直昔は、学生時代の研究は無難にこなして、チャンスがあれば日本の大学、なければ日本の企業に就職しようと考えておりました。しかし今回良い研究成果に巡り会えて、少し海外へ渡ることを考えています。まだ海外の研究室にメールをしたりだとか、そういう行動を起こしたわけではありませんが、その準備に現在取りかかっている段階です。もちろん渡るには向こうの事情がありますので、叶わないこともあるかと思いますが、とりあえず挑戦だけしてみるつもりです。

2年前に3週間渡米したときは、こんな未来になるとは本当に思っていなくて、アメリカってすごいなー、日本はまだまだだなぁ、と思っただけでした。リスと出会っても、おまえたちかわいいなー、としか思っていませんでした。それが今、またあの場所に戻る可能性が浮上して、あの環境で勝ち残れるのか正直心配ではありますが、楽しみでもあります。リスについては相変わらずかわいいなー、としか思わないでしょうが、また出会うことができるのが待ち遠しくもあります。

とりあえず、新しい人生の分岐点にようやく立ったと自分で感じる毎日です。就活をしていた同級生は3年前にこんな気持ちだったのだろうな、と思いました。みんな大人だなぁ。

そんなこんなで、また何か進展があれば報告します。
自分の気持ちの記録のためにも。


それでは、長文おつきあいありがとうございましたー!

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